農業者が生産した農畜産物をJAが集荷して販売することを販売事業と呼んでいます。農業者が作ったものをどう有利に販売するかは、農業者の所得を高めることになるため、JAのもっとも重要な事業です。農畜産物の数量をまとめたり、一定レベルの品質に保ちながら安定供給をはかるため、共同販売(共販)を行います。加えて、管理を徹底させることで、農畜産物の品質を高め、市場での評価にも結びつきます。
野菜を例にとると、生産者が収穫した野菜はJAの出荷施設に持ち込まれ、共同選果場で職員など専門の担当者によって、大きさや品質を区分、箱詰めされます。場合によっては冷蔵施設に入れ、鮮度を保ったまま市場や店に届けられます。また、近年消費者の農畜産物に対する安全思考や、食料自給率についての関心が強まっています。それらの声に応えるため、JAグループは一体となり生産履歴記帳をはじめとする安全性の確保や、消費者とのコミュニケーションの促進を通じて、消費者に信頼される安全・安心な国産農産物の生産・流通につとめています。