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JA新ひたち野の特産品

れんこん

茨城県の中央よりやや南部に位置し、霞ヶ浦に面していることもあり比較的温暖で自然条件に恵まれた地域でれんこんが栽培されています。
 部会は、関川支部と玉川支部の2部会あり、特に玉川地区は、れんこん産地として他産地に先駆けてれんこんの周年栽培・周年出荷に取り組んでおります。その主役がれんこんのハウス栽培で、6月から出荷できる体制を作っており、夏期の発泡スチロール箱氷詰出荷とともに市場等から高い評価を得ています。

目で楽しむ、舌で味わう。 おみたまのレンコン

蓮根の花が咲く初夏の小美玉

小美玉市の玉里地区ではレンコン栽培が盛んで、百年以上の歴史があります。
レンコンの生産量で第1位を誇る茨城県の主要な生産地で、全国有数の生産地の一つでもあります。

初夏になると、霞ケ浦周辺に集中した蓮田では蓮の花が咲き始め、人々に夏の始まりを告げます。
水戸黄門で知られる徳川光圀が、玉里地区から蓮を取り寄せ、庭園の池に白蓮と赤蓮を植えたと伝えられています。
観賞用の蓮の花から、今では食用のレンコンとして首都圏の市場に出荷され、みなさんの食卓へ届けられています。

県内有数のレンコン生産地

豊富な水と恵まれた土壌

玉里地区は霞ケ浦の北部に面しており、豊富な水と湖岸線の湿地性植物が堆積した腐植土を含む土壌に恵まれています。
レンコン栽培に適した環境は、15度以上の平均気温が6か月以上継続する地域と言われ、温暖期間が長い地域ほど適しています。
玉里地区の5月から10月の平均気温は、15度を上回ります。
また、レンコン生育最盛期は7月から8月で、この時期に晴天・高温日数が多い年ほど収穫量が多くなります。

稲作中心からレンコンの生産地へ

玉里地区は昔から園部川と恋瀬川の氾濫や、利根川の増水による霞ケ浦の水位上昇で、沿岸に水が流れ込むなどの水害の被害を受けていた地域です。
玉里地区では、こうした水害や低湿地、泥質土壌という自然条件を克服しながら稲作をしていました。
明治時代に入り、小規模ながらレンコン栽培が始まり、今では全国有数のレンコンの生産地へと発展しました。

霞ヶ浦沿岸に並ぶ、広大な蓮田。2006年の農林水産省の調査(産野菜出荷統計)では、作付面積が162ヘクタール、収穫量は2,750トンとなっています。全国有数のレンコン生産地で、市の特産物です。

  • 出典:玉川農協四十年史、玉里村史

レンコンの歴史

原産地はエジプトもしくは中国とされる説がありますが、食用レンコンの原産はインドといわれています。日本では「常陸国風土記」に生薬として食された様子が記されています。

捨てるところなし

ベトナムや中国では、蓮の花を使用した蓮茶が親しまれています。日本では蓮の葉をお供え物などのお皿の代わりに使用する地域があり、生け花でも使用されています。また、水上に出ている茎の部分を折ると出てくる繊維を集めた織物を「藕糸織」と呼びます。

茨城県銘柄産地
玉里のレンコンの歴史

ハウス、トンネル栽培で早期収穫し、6月下旬頃に出荷されるものは「新ばす」と呼び、やわらかく、みずみずしい味が特徴です。ハウス栽培の収穫時期は夏。早朝4時ごろから作業がはじまり、収穫したレンコンはすぐに氷詰めにして出荷されます。

レンコン栽培の先駆け 丸玉蓮根の誕生

明治期の玉里地域では、レンコンの作付面積は0.7ヘクタールとわずかでした。
米や麦、大豆を中心とした農業が多く、レンコン栽培は副業としての生産でした。
大正7年に下玉里の野口市太郎氏が東京より中国種を導入し、水田に植え付けたことで本格的に栽培が始まり、現在の盛んなレンコン栽培の先駆けとなりました。
昭和12年には、当時としては珍しいレンコンの任意組合として「下玉里蓮根出荷組合」が結成され、「丸玉蓮根」として名が売れました。
その後、昭和27年に、玉川農協が委託販売を全面的に行い、販路を拡大しました。

茨城県が全国1位に 周年出荷が可能な地域へ

戦後の大都市のレンコン需要に対応する新たな産地として、昭和46年の米の減反政策を契機に生産量を伸ばし、同時期に茨城県が全国1位の生産県となりました。
その後、品種改良や高水圧ポンプによる水堀り技術が普及し、昭和56年にはビニールハウスによる促成栽培が本格化しました。
これにより、年間を通して安定した高品質のレンコンを生産する周年出荷が可能になりました。

茨城銘柄産地に指定 県内初のJGAP団体認証

平成に入ると、大型ハウス促成栽培の試作をはじめ、良質なレンコンを生産するための土づくり運動、優良品種の選抜など、よりおいしく、より品質の良いレンコンの研究を続けました。
こうした努力が実り、平成6年には「茨城県銘柄産地(※1)」として指定されました。
その後、「環境にやさしいレンコンづくり」に取り組み、令和5年にはJA新ひたち野蓮根部会玉里支部がレンコンとしては全国2例目、茨城県では初めてのJGAP団体認証(※2)を取得。
消費者とのさらなる信頼構築、レンコンの差別化に取り組んでいます。

  • ※1:食の安全・安心を基本に消費者ニーズに対応した生産出荷に取り組み品質などが高く評価された産地を茨城県が指定する制度
  • ※2:日本で農業を営む農家・団体がJGAP規範に沿って運営し、一定の要件を満たしていることを申請し、証明されると認証が受けられる制度
  • 出典:玉川農業四十年史、玉里村史

夏のレンコンの自然な姿を
マルタマ真レンコン誕生

契約農家が育てる自然のままのレンコンを
成長のピークを迎える8月〜9月の期間限定で消費者の皆様へ

コロナ禍による需要の縮小 産地活性化に向けた取り組み

新ひたち野農業協同組合蓮根部会玉里支部は、コロナ禍により縮小したレンコンの需要を回復するため、新たなレンコンの新ブランド「マルタマ真レンコン」をスタートしました(商標登録出願中)。
茨城県の「露地野菜産地イノベーション推進事業」を活用して、ブランド化に取り組んだだけでなく、団体としては県内初のJGAP団体認証を取得。
さらに、出荷情報をリアルタイムで共有するシステムの構築などブランドイメージの向上を図り、他産地との差別化にも取り組んでいます。

レンコン生産地の誇り 歴史と想いを名前に込める

「マルタマ真レンコン」は、これまで7名の部会員が小売店向けに出荷していた「赤渋レンコン」に光を当てて、ブランド化にした商品。
その名前は、大正時代から続くレンコンの生産地として、昭和初期のブランド名である「丸玉蓮根」に生産者の想いを乗せて命名されました。
通常のレンコンとの違いは、栽培途中で行う「カラ刈り」をしないこと。
そうすることで通常のレンコンとは違い、表面に「赤渋(酸化鉄)」が付着した状態になります。
出荷直前まで成長を続けているため、日持ちが良く、みずみずしさや甘さ、食感が良いと言われています。
8月から9月期間限定で販売されます。
ぜひご賞味ください。

JA新ひたち野蓮根部会
部会長 小松﨑 哲男さん

鮮度に自信あり! 新たな販路拡大を マルタマ真レンコンの出荷はこれからなので、小売店や消費者の皆さんの反応が楽しみです。歩みを止めずに、さらなる販路拡大と、より消費者の方に安全と信頼を提供することを目指して、グローバルGAPの取得など、部会でも取り組みを続けていきたいですね。

小松崎さんは、露地栽培のほか、ハウス栽培によるレンコンも生産しています。日差しを避けて朝方に掘ったレンコンは、そのまま作業場に運び、出荷作業に。洗ったレンコンを箱詰めし、氷を入れて出荷します。

ここで買えます!

8月頃から入荷・販売予定

JA新ひたち野
産地直売所みのり

住所:小美玉市部室1151-7
TEL:0299-48-1307
定休日:毎週月曜日(臨時営業あり)
営業時間:9:00~18:00

JA新ひたち野
産地直売所大地のめぐみ

住所:石岡市南台3丁目21-14
TEL:0299-56-5806
定休日:毎週木曜日
営業時間:9:30~18:00

  • 掲載内容は令和5 年広報おみたま7 月号(小美玉市発行)の記事より転載しています。

栽培の特徴

土づくり土壌若返りのために堆肥を入れています。

※蓮根は、もともと農薬使用が少なくて栽培できる作物です。
そういう中でもできるだけ使わないで済むように部会員全員で心がけています。

れんこん

霞ヶ浦の豊かな水と泥炭性の肥沃な埴土に恵まれた土地は、れんこん栽培に適しており、良質なれんこんが生産されています。

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